はじめてのグッズ制作

この記事では、今までグッズを作ったことがない方向けに同人グッズの制作方法をご紹介します。

グッズと言うと、アクリルキーホルダーや缶バッジ、スマートフォンケース、Tシャツ等様々ありますが、印刷会社を利用するものであれば大体の作り方は変わりません。ここでは大まかな作り方の解説を行います。
 

必要なもの

・パソコン(※)
・PhotoshopかIllustrator、もしくはpsdが開けるペイントソフト

※大半の印刷会社ではパソコンでのデータ作成が必須ですが、画像をアップロードするだけでグッズ制作ができるサービスではスマートフォンのみでも可能です。

PhotoshopかIllustratorのどちらかがあればデータ作成可能ですが、両方あるとできることの幅が広がります。どちらも無い場合はpsdが開けるペイントソフトでも代用可能です。ただし、グッズ・印刷会社によってはパス機能がないと入稿データが作れない場合もあります。
 

グッズ制作手順

印刷会社を探す
テンプレートのダウンロード
入稿データの作成
注文
入稿
 

まずは印刷会社を探しましょう。ひとえに印刷会社と言っても多々ありますが、消去法で探していくと比較的決めやすいです。

確認するポイントは下記です。

どんなグッズを作れるか
何個から作れるか
単価はいくらか
自分の環境で完全データを作れるか
出荷予定日はいつか
入金方法は何があるか

スタッフおすすめ印刷会社
 

どんなグッズを作れるか

何を作りたいかによって使える印刷会社が変わってきます。まだどんなものを作るか決まっていない時は、色々なサイトを回ってみると案が出しやすいです。

作りたいものが決まったら、同じものを作れる会社を探して候補を出します。印刷会社によっては同じグッズでも作れる大きさが変わることもあるので、そこも気にしつつ選びましょう。

何個から作れるか

印刷会社によっては100個以上からしか作れない場合もあります。そちらは主に法人向けです。

サークルでの頒布を目的としている場合、最初のうちは10個程度を目安に始めるのが無難です。あまり作りすぎると在庫が大量に余り、収納スペースを圧迫、処分に困る…ということになりかねません。

小ロット(少ない個数)から受け付けている会社も多くありますので探してみましょう。

単価はいくらか

単価は印刷会社によって変わってきます。最初のうちは作り方を覚える練習に単価が安い会社で小ロットを作るのがおすすめです。

制作に慣れてきたら、高価でも高品質な会社、安価で大量に作れる会社等、好みに合った会社を探してみましょう。安いから品質が悪いとも限らないので、SNS等で他の利用者から情報を集めると良いです。

個数が多ければ多いほど単価も安くなります。しかし、大半のサークルは赤字で活動していますので、黒字にすることは考えずにどの程度までなら確実に捌けそうかを考えて決めましょう。
 

自分の環境で完全データを作れるか

完全データとは、修正の必要がないデータのことです。

アクリルキーホルダー等のイラストに合わせて形が変わるグッズでパスの作成が必須となっている場合、パスの編集が可能なソフトが無いと作成できません。

しかし、パスでなくてもただの線で可能な会社や、パスの作成をサービスとして扱っている会社、画像さえあればグッズを作れる会社もあります。自分の環境に合ったデータ作成ができる会社を探しましょう。

ただし、パス作成サービスを使用したり画像だけでグッズを作る場合、印刷会社側の作業工程が増えるためお値段は通常より高くなります。
 

出荷予定日はいつか

印刷会社によって出荷予定日は変わってきますので、いつまでにグッズが手元に欲しいのか、印刷会社はその日までに作れるのかを確認しましょう。

基本的に、入稿から出荷予定日までの期間が長いほど料金は安くなります。印刷会社への負担も減りますので、なるべく余裕を持って入稿できるよう心掛けましょう。

イベントにサークル参加する場合はイベントの10日前には手元にあると安心です。大きなイベントの前などは印刷会社も繁忙期となり、出荷予定日等が変わっている場合もあるのでサイトで確認しましょう。

入金方法は何があるか

大抵の印刷会社ではクレジットカード決済、銀行振込、代金引換が使えますが、念のため確認しておきましょう。

ここを見忘れたまま入稿データを作成し、入金する時に自分が使いたかった入金方法が使えない!となると、他の印刷会社を探し直したりテンプレートに合わせてデータを修正したりと余計な手間がかかってしまいます。
 

スタッフおすすめ印刷会社

弊社スタッフがよく利用している印刷会社です。選ぶ際の参考にどうぞ!

ACCEA EXPRESS(ポスター・冊子他/納期が早い)
MYDOO(アクリル系他/綺麗、オプションパーツが豊富)
PixivFACTORY(様々なグッズ/画像だけで作れる、1個から、高品質)
TRINITY(アクリル系他/ナスカンが豊富)
オレンジ工房(クリアファイル・カレンダー他/フルカラーが安い、綺麗め)
グラフィックコミグラ(ポスター・冊子他/高品質、土日営業)
レイアートワークス(アクリル系他/安い、綺麗、剥がれにくい)
缶バッジの達人(缶バッジ/安い、種類が豊富)
 

テンプレートのダウンロード

印刷会社のサイトからテンプレートをダウンロードします。自分の作業環境に合った形式のデータを選びましょう。

テンプレートを使用しない場合は、サイズや解像度は合っているか、カラーモードがCMYKになっているか必ず確認しましょう。名刺やポストカードなどの紙の印刷物の場合、大抵はトンボ(トリムマーク)の作成が必須となっています。
 

トンボ(トリムマーク)の見方

1:トンボ(トリムマーク)
周りに付いている黒い線です。四隅のトンボを線で繋げた時、外側の線が塗り足し位置、内側の線が裁ち落とし位置を示します。

2:塗り足し
斜線で塗った箇所です。この範囲まで塗ってあるとフチなし印刷が綺麗にできます。ほとんど切れてなくなります。

3:文字情報範囲
裁ち落としより内側にある破線です。裁ち落としから3mm程度離れています。文字や図形など見切れると困るものはこの線より内側に配置します。テンプレートによっては付いていない場合もあります。
 

入稿データの作成

詳しい入稿データの制作方法は印刷会社のサイトに記載がありますので、そちらをご確認ください。

注意点が多々ありますので、予め全てチェックしておくと修正が無く円滑に進められます。
 

主な注意点

ここでは特に間違えやすい箇所を紹介します。

カラーモードをCMYKで作成する

RGBではR(レッド)G(グリーン)B(ブルー)で色を表現します。色を混ぜるほど白に近くなるため「加法混色」と呼ばれます。画面上でしか出せない鮮やかな色です。

CMYKはC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)で色を表現します。色を混ぜるほど黒に近くなるため「減法混色」と呼ばれます。印刷物で再現できる範囲の色で、RGBほどの鮮やかさは出せません。印刷においては、主にこの4つのインクを使用して色を表現します。

RGBで描いた後でCMYKに変換すると色が大幅にくすんでしまい修正が大変になるので、最初からCMYKで描いておくと修正の手間が省けます。

印刷会社によってはRGBでの入稿も可能ですが会社側でCMYKに変換しているので、自分でCMYKに変換した時と同様に色がくすみます。想定と違う色になると困るので、自分でCMYKにしておいた方が無難です。

黒の塗り方

印刷において、黒の塗り方は3種類あります。

スミベタ:K100%
リッチブラック:C40% M40% Y40% K100%(印刷会社によって数値は異なる)
4色ベタ:C100% M100% Y100% K100%
 

スミベタは細い文字や線向きですが、広範囲のベタに使用すると白抜け(ピンホール)が出ることがあります。また、K100の場合のみ下にあるイラスト等の上から塗る形になりますので、多少ズレても違和感が出ませんが、下の色が透けて見えることがあります(オーバープリント)。オーバープリントにしたくない場合は、CMYのどれかを1%含ませるか、Kを99%にします。

リッチブラックはスミベタより綺麗な黒が表現できますが、色がズレて見難くなってしまうことがあるため、細い文字や線には向きません。CMYKそれぞれを組み合わせた黒で、印刷所ごとに数値が指定されています。指定が無い場合は、CMYKの合計が250%以下になるようにします。

4色ベタは基本的にトンボ(トリムマーク)用で、基本的に使用しません。インクが濃すぎるため、乾かずに裏移りしたり紙がくっつくといったトラブルの原因になります。
 

塗り足し範囲もしっかり塗る

仕様上どうしても仕上がり線からズレてしまうことがありますが、塗り足し範囲まで塗っていれば多少ズレても見た目がほぼ変わりません。塗り足し部分を塗っていなかった場合、フチが白くなってしまうことがあります。

文字を印刷範囲の端ギリギリに配置しない

文字を仕上がり線ギリギリに配置していた場合、ズレると文字が切れてしまうことがあります。デザイン上の読めなくていい文字であれば問題ないですが、読むための文字であればなるべく仕上がり線から少し離して配置した方が無難です。大体3mm以上内側にすれば大丈夫です。

文字ツールで入力した文字はアウトライン化(ラスタライズ)する

印刷会社側でデータを開いたとき、パソコンにインストールされていないフォントが使用されていると他のフォントに置き換えられ見た目が変わってしまいます。アウトライン化(ラスタライズ)することでどのパソコンでも同じに見えるようになります。

パソコンに最初から入っているフォントしか使用していない場合も必ず行いましょう。
 

イラストのレイヤーは統合しておく

テンプレートでイラストのレイヤーをどこに入れるかの指定がある場合は、イラストを全て統合して指定の位置に入れます。入稿後に修正が入った時のために統合する前のデータは別名で保存するなどして残しておきましょう。
 

データチェック用のスクリーンショットを撮影

データのスクリーンショットが必要な場合は、入稿データと一緒に送ります。印刷会社側と注文者側で使用しているソフトやバージョンが違ったりすると見た目が変わってしまうことがあるためです。スクリーンショットと大幅に変わっていた場合に会社側から連絡がもらえます。
 

データ名を指定通りのものに変更

印刷会社からフォルダやデータ名の指定があるかどうか、必ず確認しましょう。注文番号やページ数での指定が多いです。細かい記号が入る場合は入力ミスに気を付けましょう。
 

データを圧縮

印刷会社にデータを送る際はzipに圧縮したものを送りましょう。圧縮しても容量が制限より大きくなる場合は、データを複数に分けて送ります。データの容量が少ない場合は圧縮しなくても可能な場合もありますが、アップロードに時間がかかったり、データが破損するなどのリスクがあるため圧縮した方が無難です。

注文

作りたいグッズを個数分注文します。同じ種類のグッズでも使用するイラストを変えて作る場合は、イラストごとに注文を分けましょう。※印刷会社によっては分けなくても良い場合もあります。入稿方法を確認しましょう。

入稿

データアップロード

入稿データを印刷会社のサイトでアップロードします。マイページの注文履歴などからアップロードできます。
 

データチェックの結果の確認と修正

入稿データをアップロードすると、印刷会社でデータに不備がないかチェックが入ります。メール等で不備の連絡があった場合は修正して再度アップロードします。
 

入稿完了

データチェックで不備がなければ入稿完了です。届くのを待ちましょう。
 

おわりに

いかがだったでしょうか。意外と簡単そうに感じる方もいれば、難しそうだと思った方もいるかもしれません。手間がかかる分、手元に届いた時の感動もひとしおです。同人活動はアイデアを形にできる素敵な活動です。ぜひ挑戦してみてください。
 

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